収入は市場規模で決まる
お金は信用を数値化したものであり、収入は人に役立った度合いで決まります。
一般的に分かりやすい事例としてプロのスポーツ選手で考えてみましょう。
プロのスポーツ選手と言っても野球のようなメジャーなものから、あまり知られていないマイナーなスポーツまで沢山あります。
野球を例に考えてみると分かりやすいです。
- 160キロの速さで球を投げる事が出来る能力
- どんな球が飛んで来てもバットで打ち返せる能力
上記のような身体能力(スキル)が現代社会において何の役に立つでしょうか?
科学や機械が発達した現代ではあまり役に立たないように感じますが大間違いです。
実際に上記のような能力がある個人に対して年間で数億円~数十億の報酬が入るのがプロ野球の世界です。
なぜそのような大金を得られるかと言えば、みんなが出来ない希少価値の能力に対して熱狂・興奮・感動する沢山の野球ファンが世界中にいるからです。
何の役に立つか分からないように思えるスキルですが、その能力に感動して泣いてしまう熱狂的ファンも沢山います。
その人物が野球をする事によって世界中の人が喜び楽しむ結果、プロ野球選手は高い収入があるのです。
その一方で、マイナーなプロスポーツの場合、いくら世界一のスキルがあったとしても参加者数やファンが少なければ多くの人を喜ばせる事は出来ません。
何かの分野で世界一になったとしても、その市場規模が小さい場合には、収入はそれほど高くならないのです。
プロスポーツ選手は自分のやっているスポーツの市場規模によって収入が決まるのです。
これは個人の仕事においても同じ事が言えます。
自分が価値を提供している市場規模の大きさを意識する事が重要です。
もしその市場規模が小さい場合は、トップを取ったとしても収入は少ないかもしれません。
個人が収入を上げていくためには、信用をコツコツと積み上げることは当然ですが同時に、自分がいるマーケット規模も考える必要も重要です。
市場規模が1億円の業界でシェア100%を取ったとしても収入上限は1億円で頭打ちになるのです。
また自分が欲しい収入が手に入るような大きな市場規模であれば、別にトップにならずとも100位でも十分な収入になる可能性もあります。
収入を上げるには多くの人に役立ち貢献する事が重要です。
そのためには、役立てる人の人数(市場規模)は意識した方が良いでしょう。
この章のまとめ
- 収入は市場規模で決まる
- 球速160キロ投げられれば数十億の報酬が入る
- 野球という巨大な市場規模があるために収入が大きくなる
- 市場規模が小さければ、トップになっても収入は小さい
- 自分が価値を提供している市場規模の大きさは重要
- 市場規模1億円の業界でシェア100%とれば1億円で頭打ち
- 大きな市場規模であれば100位でも十分な収入になる